矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)

Implant anchor

矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)とは?

  • 矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)とは、矯正治療におけるミニインプラントの一種です。この「ネジ」は固定源として機能し、歯を動かすために利用されます。   通常の矯正治療では奥歯を固定源にしていますが、前歯をワイヤーで引っ張ると奥歯も同時に動いてしまいます。この問題を解消するために、骨に埋め込んだ矯正用ミニインプラントを用いることで、より強固な固定源を確保し、複数の歯を同時に移動させることが可能になります。

    矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)は非常に小さいもので、直径は1.4〜20mm、長さは6〜10mm程度です。ピアスのようなサイズ感で想像していただけると分かりやすいかもしれません。

    利用する際の利点として、治療期間の短縮が挙げられます。また、デンタルインプラント(人工歯根)とは異なり、矯正治療の間のみ一時的に使用され、治療終了後には取り外されることが一般的です。

  • 画像:アンカースクリュー1
  • 画像:アンカースクリュー2

矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)を使うと何がいいの?

  • これまでの矯正治療では、主に前歯と奥歯の間でゴムやバネを利用して歯を移動させる方法が一般的です。しかし、前歯の突出や凸凹がひどい場合には、奥歯をしっかり固定する必要があります。
    その点、矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)は、歯茎の上から骨に小さなスクリューを植立し、直接的に力を加えることができます。この方法では、ヘッドギアなどの装置を使用する必要がなく、奥歯を確実に固定することができるのです。

  • 画像:アンカースクリュー3
  • 対して、矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)は、小さなスクリューを歯茎の上から骨に植立してスクリューから直接力を加えますので、ヘッドギア等を使用する必要がなく奥歯を確実に固定することが出来ます。

  • 画像:アンカースクリュー4

矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)のメリット

  • 〇 様々な方向への歯の移動が容易になる

    これまで難しかった方向への歯の移動が可能になります。矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)のサポートを受けることで、より正確な歯の位置調整が可能になります。

  • 〇 頭にかぶる装置等の不要化

    通常、ヘッドギアなど頭にかぶる装置が必要な場合がありますが、矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)を使用することでその必要性がなくなります。そのため、患者さんが治療に協力する必要性が最小限に抑えられます

  • 〇 抜歯する可能性が少し低くなる

    矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)の使用により、歯を抜かずに矯正治療を行うことができる場合があります。歯を抜かない矯正治療を希望する患者さんにとっては選択肢が広がります。

  • 〇 外科矯正治療の回避

    矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)の使用により、外科的な矯正治療を回避できる場合があります。手術を必要とする治療を避けたい方にとって、これは大きな利点となります。

  • 〇 より良好な治療結果の獲得

    矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)の使用により、治療目標をより高い水準で設定し、より美しい結果を得ることができます。歯の位置調整が正確に行われるため、治療結果が向上します。

  • 〇 短い治療期間

    矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)を使用することで、通常よりも短い治療期間で効果的な矯正治療を行うことができます。

矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)のデメリット

  •  インプラントを使用するために外科的な処置が必要です。
  •  約10%確率で脱落することがあります。その場合、再埋入が必要です。
  •  矯正治療の終了後、矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)を取り外す必要があります(多くの場合、麻酔は必要ありません)。
  •  矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)の強度は限られているため、破損する可能性があります。
  •   歯と歯の間が狭い場合には、歯を傷つけてしまうことがあります。

矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)の注意点は?

矯正用インプラントアンカー(アンカースクリュー)は非常に有益ですが、口内の清潔さが欠けると、装着されたスクリュー周囲の歯ぐきが感染症を起こし、不安定になったり、外れることがあります。タフトブラシなどを用いてスクリュー周囲を適切に清掃することが大切です。スクリューを清潔に保つ方法については、衛生士から指導を受けていただきます。治療終了時にはスクリューを取り外しますが、1~2日で歯ぐきは回復し、骨も約1か月で再生されます。

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