歯科矯正用アンカースクリューとは

歯科矯正用アンカースクリューとは、矯正治療に用いる小型の「ネジ」のことです。 歯を動かす際の固定源として利用されます。では、固定源とは何でしょうか。
歯を移動させる方法

これまでの矯正治療では、前歯と奥歯の間にゴムやバネを使って歯を引っ張り、移動させる方法が一般的でした。
しかし、前歯の突出や歯並びの乱れが大きいケースなどでは、固定源である奥歯まで動いてしまうことがありました。
その結果、予定通りに歯が動かない、時間のロスが発生するなどの不都合が起こり得ます。
ヘッドギアを使った従来の方法

このようなケースでは、ヘッドギアなどの装置を用い、奥歯を後ろの方向へ動かします。
しかしヘッドギアは主に夜間の使用に限られるため、装着する時間が不十分だと治療効果が得られにくく、治療期間の延長につながることもあります。
新しい選択肢
歯科矯正用アンカースクリュー

このヘッドギアの弱点を克服したのが、歯科矯正用アンカースクリューです。 小さなネジを歯茎から顎の骨に埋め込み、そこから直接力をかけることで、ヘッドギアを使わずに奥歯をしっかり固定できます。
アンカースクリューはご自身での取り外しの必要がないため、より効率的で確実な歯の移動が可能です。