上下顎前歯前突・出っ歯や口ゴボ成人症例 22才10ヶ月
更新日:2022/09/28
『八重歯を伴う』
【抜歯症例】
治療前(22才10ヶ月)
治療後(25才6ヶ月)
主訴
上下の前歯が出ているため口元が突出しており、口を閉じるのが困難であり、口元の突出感によるコンプレックスがありました。また、歯並びにおいては、叢生(乱杭歯)がありブラッシングがとても大変でした。
検査・診断
骨格は、上顎骨が下顎骨より少し大きく(少し出っ歯)、上下の前歯は大変前方に傾斜していました。歯の大きさと顎の大きさの関係は、歯の大きさに対し顎が大変小さい状態でした。リップバランス(唇のバランス)も上下の唇が突出していました。
治療
上下の前歯の前方への傾斜、叢生(乱杭歯)の改善のために抜歯が必要でした。
いずれの選択をしても、歯を抜かずに歯列を拡大治療を行うと下の前歯の歯槽膿漏(左下の前歯の歯肉が退縮しています)が発生し、何年か後に歯肉の退縮が進んで来ると考えられました。
以上の内容を踏まえ患者さんと十分相談した結果、歯を抜いて治療を行う事にしました。
相談の時間をたっぷり取ったため、検査をしたのは22才10か月でしたが、治療に入ったのは7ヶ月後の23才5ヶ月になりました。
治療期間
2年1か月
治療回数
27回
費用
治療費・・・79万円(税込 86.9万円)
検査診断・・・25,000円(税込 27,500円)
リテーナ・・・60,000円(税込 66,000円)(保定装置+クリーニング)
予後管理・・・3,000円(税込 3,300円)×5回
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 1) 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~ 1、2週間で慣れることが多いです。
- 2) 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 3) 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それら が治療結果や治療期間に影響します。
- 4) 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります 。むし歯や周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いた り、定期的なメンテナスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 5) 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- 6) ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- 7) ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 8) 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 9) 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 10) さまざまな問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 11) 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整をおこなったりする可能性があります。
- 12) 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 13) 置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります 。
- 14) 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 15) 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす 可能性があります。
- 16) あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 17) 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとか み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 18) 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。