よくあるご質問

Q & A

よくあるご質問

クリニックの選び方

Q. 矯正を専門に行うクリニックで
治療するメリットはありますか?

A. はい、あります。 矯正治療を専門に行う歯科医師が常勤しているかどうかは、クリニック選びの重要なポイントの一つです。

矯正医が常勤しているか

近年では、矯正担当医が特定の曜日だけ勤務し、他の歯科医院や大学病院などと掛け持ちをしているケースも見られます。

そのため、複数の矯正歯科医師が在籍していると紹介されていても、実際には非常勤や限られた日数だけの勤務ということも少なくありません。

こうした場合、長期的な治療の途中で担当医が変更になる可能性があり、治療方針の一貫性や継続性に不安を感じられる方もいらっしゃいます。

当院では、矯正治療を専門とする医師が常勤しており、初診から治療の完了まで責任をもって一貫して診療を行っています。 日々の小さな変化や患者さまの不安にもしっかりと寄り添える体制を整えておりますので、どうぞ安心してご相談ください。

矯正歯科の信頼性

歯列矯正には、小児歯科や口腔外科、歯周病治療と同様に、専門的な知識と技術が求められます。 当院は開院以来40年以上にわたり、地域に根ざした矯正治療を提供してきました。

私は現在も大学病院での診療・教育に継続して携わっており、矯正治療に関する研究発表や学生指導など、学術的な活動にも取り組んでいます。

さらに、骨格的な問題を伴う顎変形症にも対応しており、術前・術後の矯正を含めた外科的矯正治療も行っています。 治療開始から終了まで一貫して責任を持って診療を行う体制を整えております。

日本では、どの歯科医院でも「矯正歯科」の看板を掲げることができるため、患者さまにとって本当に信頼できる医院を見つけるのは難しい面があります。

当院では、これまでの実績と経験、そして丁寧なカウンセリング・治療説明を通じて、患者さまに安心して治療を受けていただけるよう心がけています。

実際に矯正医の話を聞く

矯正治療を任せられるクリニックを見つけるためには、実際にクリニックを訪れ、担当医と直接話をしてみることが大切です。

「ここなら安心して治療を続けられそうだ」と信頼できるクリニックを選びましょう。当院がそのように感じていただけるクリニックであれば幸いです。

また、手術を伴う治療(外科矯正治療)の場合や、手術の可能性がある場合には、口腔外科医による説明も非常に重要です。

当院ではこれまで数多くの外科矯正治療を経験しており、治療開始前に、実際に手術を担当する主治医や施設を紹介し、口腔外科医による詳しい説明を受けていただきます。

患者さんに手術に関してしっかり理解し、安心して治療を進めていただくために、私たちも十分なサポートと情報提供を行います。

当院は常に患者さんに寄り添い、安心して治療を受けていただけるクリニックでありたいと考えています。

専門性の高い治療を受けるために

クリニックの看板や診療科目だけでは、実際にどのような知識や経験を持った歯科医師が治療を行っているのかを判断するのは難しいものです。

「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「口腔外科」など、複数の診療科目を掲げるクリニックもありますが、実際にそれぞれの分野を高い専門性をもって診療できる『2刀流・3刀流のスーパードクター』のような歯科医師は、ほとんど存在しません。

当院では、矯正治療に特化し、40年以上にわたって地域に根ざした診療を続けてまいりました。 また、現在も大学病院での診療・教育に携わりつつ、顎変形症など外科手術が必要な矯正治療も、当院にて責任を持って対応しています。

出っ歯のお悩み

Q. 出っ歯(上顎前突)とは
どんな状態ですか?

A. 上顎前突(いわゆる出っ歯)とは、一般に上あごの骨が前方に過剰に成長し、前歯が前に突き出た状態を指します。

上あごの骨格的な成長バランスの乱れ(上あごの過成長、下あごの成長不足)によって起こる骨格性の上顎前突と、歯の傾きや位置による歯性の上顎前突に分類されます。

Q. 出っ歯(上顎前突)の原因には
何がありますか?

A. 遺伝的な要因のほかに、指しゃぶりなどの習癖が長期間続いた場合にも影響を与えることがあります。 また、鼻づまりなどによって口呼吸の習慣が続くと、常に口が開いている状態になり、顎の成長や前歯の位置に悪影響を及ぼすことがあります。

Q. 出っ歯(上顎前突)による
デメリットには何がありますか?

A. 前歯で物が噛みにくい、発音しづらいといった機能的な問題があるほか、上の前歯が突出していることで転倒時などに外傷を受けやすいというリスクもあります。
また、噛んだ時に前歯にかかる力がまっすぐ伝わらず、歯周病や歯のぐらつきにつながりやすい傾向もあります。 さらに、見た目のコンプレックスが原因で心理的な影響を受けることも少なくありません。

Q. 出っ歯(上顎前突)の治療は
いつ頃から?

A. 3歳ごろ(乳歯列が完成する時期)から診察は可能です。 ただし、本当に矯正治療が必要かどうか、また治療を始める適切な時期は、お子さまの症状や成長の状態によって異なります。

6歳前後から治療を開始するケースも多いため、歯並びが気になるようであれば、まずはお気軽にご相談ください。 早期に状態を把握しておくことが大切です。

Q. 出っ歯(上顎前突)の治療法は?

A. 成長期には、上あごの前方への成長を抑えるヘッドギアや機能的矯正装置を使用して治療を行うことがあります。 また、歯の位置に問題がある場合は、床矯正装置などの簡易な装置での対応も可能です。

成長がほぼ終わった永久歯列期(中高生〜成人)では、マルチブラケット装置を用いた本格的な矯正治療を行います。 歯をきれいに並べるスペースが足りない場合は、抜歯を伴う治療を検討することもあります。

あごの大きさや骨格に問題がある場合(顎変形症)には、矯正治療と外科手術を組み合わせた「外科的矯正治療」をご提案することも可能です。

Q. 出っ歯(上顎前突)は
自然に治りますか?

A. 出っ歯(上顎前突)が自然に治る可能性は非常に低いとされています。
逆に、第二次成長期(特に女子は早く始まる)に前歯の突出が進んでしまうこともあるため、注意が必要です。

なるべく前歯が前方に出ないように、成長のタイミングを見ながら早めに対策を検討することが大切です。 お子さまのお口元が気になり始めたら、どうぞお気軽にご相談ください。

矯正治療について

Q. 歯を抜いて矯正治療することもありますか?

A. 歯を並べるスペースが足りない場合や、かみ合わせのバランスが悪い場合などには、歯を抜いて矯正治療を行うケースがあります。

抜歯の有無については、治療のメリット・デメリットをしっかりご説明した上で、患者さんと相談しながら決定します。

抜歯が必要となる代表的なケース

  • 歯を並べるスペースが足りない
  • 治療後の安定性を高めたい
  • 口元の突出感を改善したい

Q. 矯正治療は痛いですか?

A. 矯正治療には、以下のような2種類の痛みが生じることがあります。

矯正装置が頬や内側に当たって
感じる痛み

装置の角が頬や舌に当たって痛みを感じることがありますが、ワックスなどで対応可能です。 装置の調整時にも細かく確認し、必要に応じて調整いたします。

歯が動くことによる痛み

装置の調整後、1〜3日ほどで痛みのピークを迎え、その後は1週間以内に落ち着くことが多いです。 痛みは一時的なもので、無理なく治療が進められるよう、必要に応じて対応いたしますのでご安心ください。

子供の矯正

Q. 歯並びが正常かどうかだけ
相談したいのですが?

A. はい、可能です。噛み合わせや歯並びに不安がある場合は、お気軽にご相談ください。 事前にお電話またはメールでご予約いただけます。
相談の際に気になる点(治療期間、費用、治療方法など)をまとめておいていただくと、よりスムーズにご案内できます。

初診相談って何をしますか?

初診相談は30〜60分ほどで行っています。 歯並びやかみ合わせについて不安がある方は、治療を前提としないご相談だけでも可能ですので、お気軽にご予約ください。

相談後に矯正治療をご希望の場合は、さらに詳しい精密検査を行います。 検査内容には、レントゲン撮影、歯型の採取、口腔内写真の撮影などが含まれます。 これらの検査は、当日でも後日でも実施可能です。

納得して治療に進んでいただくことを大切にしていますので、まだ迷っている段階でも安心してご相談いただけます。
また、他院での診断や治療方針に関するご相談(いわゆるセカンドオピニオン)にも対応しています。

初診カウンセリングでは、「患者さんご本人が主役」です。 治療への不安や疑問をしっかり解消し、安心して次のステップへ進んでいただけるよう心がけています。

Q. 治療を始めるにあたって、
親としてどんなことに
気をつければいいですか?

A. お子さまご本人のモチベーションを保つことがとても大切です。

矯正治療には、装置の装着、通院、ケアの継続など、一定の努力が必要です。 ご家庭での声かけや励ましが治療の成功を左右することもあります。 きれいな歯並びというゴールに向けて、ご家族が一緒に前向きなサポートをしてあげましょう。

家族全員で歯科治療に参加する

ご家族で協力し、食後の歯磨きや間食の管理など、生活習慣を見直すことも大切です。 固定式装置を装着する場合や、むし歯のリスクが高い場合には特に丁寧なケアが求められます。 親子で一緒に歯磨きの習慣をつけることは、予防の面でも重要です。

指示を正しく守る

治療中は装置の使用状況を守ることも大切です。「1日○時間装着」などの指示がある場合は、守れているかの確認・励ましもご家庭での協力が必要です。 私たちもサポートしますので、一緒に取り組みましょう。

Q. 歯列の拡大は
した方がいいですか?

A. すべての方に必要な治療ではありません。

特に下あごは骨格的に広がらないため、限られた骨の中で無理のない範囲で歯を並べることが重要です。 安易に歯列を広げすぎると、歯が骨の外側にはみ出し、歯ぐきが下がったり、後戻りの原因になることもあります。

実際に、他院で過度な拡大治療が行われた結果、最終的にかみ合わせが作れなくなり、大学病院に紹介されてきた患者さんを見かけたことがあります。 こうした状況からも、拡大治療は慎重な判断が必要だと考えています。

当院では、どのような治療であっても、まず矯正専門の診断を行ったうえで、本当に必要かどうかを丁寧に見極めてからご提案します。

骨格的に上あごを広げた方が良いと判断される場合には、骨ごと広げる装置(上顎急速拡大装置など)を使用し、無理のない治療を心がけています。

患者さん一人ひとりにとって最も良い形で、長期的に安定したかみ合わせを目指していますので、どうぞ安心してご相談ください。

Q. いくつかの歯科医院で診てもらいましたが、治療方針がそれぞれ違っていて、
どれを選べばいいのか悩んでいます。

A. 丁寧な「分析」をしているかが重要です。矯正治療においては、セファロ分析(頭部X線規格写真)や模型分析が不可欠です。

レントゲンや口腔内写真を用いた多角的な診断と、丁寧なカウンセリングを通じて、適切な治療方法・時期・装置を判断する必要があります。

そのため、信頼できる専門の矯正歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

Q. 子どもの矯正治療費が安く感じる
のはなぜですか?

A. 子どもの矯正治療では、成長発育を利用した早期治療が多く、一部の治療を除いて自由診療(健康保険適用外)となります。

費用が抑えられているように感じるのは、使用する装置や治療内容が異なるためです。

Q. 治療期間を短くできませんか?

A. 当院では、お子さまの負担をできるだけ軽減し、治療期間や通院回数も可能な限り短縮できるよう努めています。 顎や歯の成長バランスを活かし、より効率的に進められるよう治療計画を立てています。

Q. 装置の数や診療回数の違いが
あるのはなぜ?

A. 子どもの矯正では、使用する装置の数や種類、診療の頻度が大人の矯正と異なる場合があります。 そのため、治療費は比較的抑えられることもありますが、治療期間や必要な対応も症例によってさまざまです。

Q. 妊娠中でも
矯正治療は可能でしょうか?

A. 妊娠中でも矯正治療を受けることは可能です。ただし、矯正装置を装着している間は、日々の口腔内の衛生管理がより重要となるため、いつも以上に丁寧なケアが必要になります。

また、妊娠中は以下のような点に注意が必要です。

①妊娠初期(〜16週頃)および後期(32週以降)は、胎児や母体への影響を考慮し、一般的に歯科治療全般を避けるべき時期とされています(厚生労働省・母性保護関連指針より)。

②このため、妊娠中に抜歯や外科処置は原則として行いません。必要がある場合は、妊娠前か、出産後に時期を見て実施することが推奨されます。

③妊娠中期(16週~27週)であっても、処置の内容や体調に応じて慎重な判断が必要です。

当院では、妊娠中の矯正治療を安全に進めるために、産科主治医との連携や体調への配慮を徹底し、治療方針を慎重にご提案いたします。

また、妊娠が判明している場合は、装置の調整スケジュールや治療内容を必要に応じて変更・延期することも可能ですので、ご不安な点はいつでもご相談ください。

Q. 矯正治療期間はどれくらいですか?

A. 矯正治療の期間は、使用する装置や歯並び・骨格の状態によって異なります。一般的には、固定式のワイヤー装置やマウスピース型装置などを用いた場合、1年半〜3年程度が目安となります。

ただし、治療の内容によっては短期間で完了する部分的な治療や、成長発育に合わせて段階的に行う小児矯正(Ⅰ期・Ⅱ期)もあります。

初診相談や検査の結果をもとに、お一人おひとりの状況に合わせた治療計画を立て、期間や流れについて丁寧にご説明いたします。

目立たない矯正装置

Q. 目立たない矯正装置とは?

A. 当院では、見た目に配慮した矯正方法として、以下のような目立ちにくい装置をご用意しています。

  • 歯の表側に装着する「白色ワイヤー+透明・セラミックブラケット」
  • 歯の裏側に装着する「舌側(リンガル)矯正装置」
  • 取り外し可能で透明な「マウスピース型矯正装置(アライナー)」

装置の選択は、歯並びの状態やライフスタイル、ご希望などを丁寧に伺いながら、見た目と治療の安定性の両立をめざしてご提案いたします。

まずはしっかりと検査・診断を行い、無理のない計画を立ててからご案内しますので、安心してご相談ください。

Q. マウスピースでできる矯正とは?

A. マウスピース型矯正装置は、透明なアライナー(マウスピース)を使って少しずつ歯を動かしていく治療方法です。装置は取り外し可能で、装着中も目立ちにくく、金属を使用しない点も特長です。

ただし、すべての症例に適しているわけではありません。特に以下のようなケースでは、慎重な判断が必要です。

ケース例 向いている可能性
軽度〜中等度の歯並びの乱れ ◎ 向いていることが多い
抜歯が必要な症例 △ 難しいとされており、注意が必要
歯を大きく平行移動させる必要がある △ 動きの限界が
あるとされている
1日20時間以上の
装着が守れる
◎ 成功のための
必須条件

※現在、国内の学会や専門団体でも、マウスピース型矯正装置の限界や注意点についての情報提供が行われています。
そのため、治療開始前には正確な診断と装置の適合性を確認することがとても大切です。

Q. マウスピース型矯正装置の
メリットは?

A. 従来の金属ワイヤー装置と比べて、以下のようなメリットがあります。

見た目が自然で目立ちにくい

透明な装置のため、装着していてもほとんど気づかれません。
見た目に対する不安を抱えている方にも、治療を始めやすい方法です。

お口の中を清潔に保ちやすい

取り外しができるため、歯磨きや食事がしやすく、虫歯や歯周病の予防もしやすいのが特長です。

金属アレルギーの方にも安心

金属を使っていないため、金属アレルギーの心配がほとんどありません。

Q. マウスピース型矯正装置の
デメリットは?

A. マウスピース矯正には次のような注意点もあります。

装着時間の自己管理が必要

1日20時間以上の装着が必要です。 装着時間が不足すると、治療が予定通りに進まないリスクがあります。

適応に限りがある

抜歯を伴うケースや、歯をしっかりと平行に動かす必要がある症例では、マウスピースでは対応が難しいとされています。

実際に、専門団体や学会でもこうしたケースにおける注意喚起が行われており、慎重な診断が求められます。

矯正治療は、「どの装置を使うか」だけでなく、どの方法が今の状態に最も合っているかを見極めることが大切です。

当院では、まず丁寧な検査・診断を行い、治療の目的や生活スタイルに合った方法をご提案します。無理なく、長く安心して続けられる矯正治療を一緒に考えていきましょう。

自己管理が必要

マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が基本となります。 外したままの時間が長くなると、装置が合わなくなったり、思ったように歯が動かなくなることがあります。 少し大変に感じることもあるかもしれませんが、私たちも一緒にサポートしますので、無理のないペースで頑張っていきましょう。

紛失のリスク

取り外せることは大きなメリットですが、その分、外出先で置き忘れたり、誤って捨ててしまうこともあります。 透明なので落としても気づきにくく、踏んで壊してしまうケースもあります。 大切な装置ですので、外したときは必ず専用ケースに入れて保管するようにしましょう。

歯科矯正用アンカースクリュー

Q. 歯科矯正用アンカースクリュー
とは何ですか?

A. アンカースクリューとは、矯正治療中に歯を効率よく動かすために、歯ぐきの骨に一時的に埋め込む小さなネジのことです。 歯を引っ張るための固定源として使われ、治療の精度とスピードを高める役割があります。 スクリューのサイズはとても小さく、直径は約1.4mm、長さは約6mm程度です。

Q. アンカースクリューは
金属ですか?

A. はい。アンカースクリューは主にチタン製です。 チタンは人工関節や骨折治療、インプラントにも使われる体にやさしい金属で、生体適合性に優れています。 そのため、金属アレルギーの心配もほとんどありません。

Q. アンカースクリューは
痛いですか?

A. スクリューを挿入する際には、歯ぐきに少量の局所麻酔を使用します。 処置自体は短時間で、5〜10分程度で終了します。麻酔の量もごくわずかで、多くの方が「思っていたより痛くなかった」とおっしゃいます。

埋め込んだ直後は違和感を感じることがありますが、ほとんどの方が数日で慣れていきますので、安心して治療を受けていただけます。

費用・料金表

Q. 保険内での治療はできますか?

A. 矯正歯科治療は、基本的に公的医療保険の対象外となる自費診療(自由診療)です。
ただし、特定のケースでは保険が適用されることもありますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

なお、「顎変形症」と診断され、外科手術を併用する場合や、口唇口蓋裂などの先天的疾患がある場合には、保険での矯正治療が可能です。

保険診療の適用について

Q. お支払いはどうすればよいですか?

A. お支払い方法は以下のいずれかをお選びいただけます。

  • 現金での一括払い
  • 銀行振込
  • 最長2年間の無金利分割払い

※恐れ入りますが、クレジットカードには対応しておりませんのでご了承ください。

Q. 矯正治療は医療費控除の対象
になりますか?

A. はい、矯正治療は一定の条件を満たせば、医療費控除の対象となります。
とくに、かみ合わせや発音などの機能改善を目的とした治療は、税務署への申請により控除の対象とされる可能性があります。

控除の可否はご家庭の状況や治療内容によって異なりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

転院・転居

Q. 治療の途中で引越しした場合は
どうなりますか?

A. 転居などやむを得ないご事情で、当院への通院が難しくなった場合には、転居先でも治療を継続できる矯正専門医療機関のご紹介が可能です。

また、治療途中の費用に関しては、当院の規定に従ってご返金対応いたします。

返金についての注意事項

就職・進学・転勤などの理由により、患者様ご本人の都合で通院が困難になる場合は、その時点までの治療内容に応じて精算を行い、未消化分の費用をご返金いたします。 詳細はご契約時の書面をご確認ください。

ご希望があれば、引越し先近くで治療を継続できる医療機関をご紹介いたします。 紹介先での治療費は別途かかります。

転院先で治療方針が変更されることや、追加の治療費が発生することもあるため、早めにご相談いただくことをおすすめします。

※ 当院の治療は、治療開始前に段階ごとのステップやゴールを明確にしたうえで進めていますが、転院先の治療方針や使用する装置が異なる場合、継続内容の見直しや再評価が必要になることがあります。 患者様の利益を第一に考え、できるだけスムーズな移行が行えるよう配慮いたします。

Q. 矯正治療途中で当院に転院する場合はどうしたらいいですか?

A. 以下の資料をご用意のうえ、現在の主治医に紹介状を作成していただき、当院へご相談ください。 よりスムーズな診断・治療計画の引き継ぎが可能になります。

ご持参いただきたい資料

①これまでの治療に関する記録
  • 治療開始時の資料
  • 診断用資料
    (セファログラム、パノラマX線写真など)
  • 顎模型、口腔内写真
  • 上下顎の石膏模型 など
②治療計画や契約内容
  • 診断内容、治療方針の概要
  • 治療費・分割支払いの記録など
③現在の装置の情報
  • 使用中の装置やワイヤーの種類、
    または挿入された矯正装置名
④医療機関からの紹介状
  • 現在の主治医による紹介状(診断書)

※転院理由、治療の進行状況などが
記載されていると助かります

Q. 転院を慎重に考えるべき理由は
何ですか?

A. 転院をご検討中の方は、当院の費用や治療方針について十分にご相談のうえ、慎重にご判断ください。

転院は必ずしも得策ではない

現在の治療にご不満があったとしても、必ずしも転院が最善の選択とは限りません。
矯正治療は、ひとつの診断と治療方針に基づいて長期的に進められる治療です。

転院による影響

医療機関が変わることで、治療方針や装置が変わることがあり、以下のようなリスクが生じる可能性があります。

  • 治療計画の変更により、これまでの治療が無駄になる可能性
  • 追加の治療費が発生することがある
  • 治療期間が長引く可能性がある
  • そのため、できる限り同じクリニックでの
    治療継続をおすすめしています。

やむを得ず転院する場合の注意点

やむを得ない理由で転院される場合は、以下の点にご注意ください。

  • 別途、検査料や初診料が必要になる場合が
    あります
  • 新しいクリニックでの再診断・再設計が必要になるため、想定以上の費用がかかることがあります。

当院と他院が契約関係にない限り、治療費の精算や返金については、それぞれの医院の規定に基づいて個別対応となります。

治療の引き継ぎについても、新たに契約・説明が必要になる場合がありますので、事前にご確認ください。

転院後の治療費について

転院された場合の治療については、「トータルフィーシステム(治療費総額固定制)」ではありません。 そのため、以下のような費用が新たに発生します。

  • 最終目標までに必要な治療費
  • 来院ごとの処置費

その他(よく聞かれる質問)

Q. ファカルティーって何ですか?
大学の教授のことですか?

A. 「ファカルティー」という言葉にはいくつかの意味がありますが、矯正治療の分野で使われる場合、それは企業が独自に選んだ講師や指導者の立場を指すことがあります。

この「ファカルティー」は、大学や学会とは無関係で、国の資格や大学の教授職とは異なります。 あくまで、ある企業や団体が自社の研修やセミナーで講師を務める歯科医師を「ファカルティー」と呼んでいるケースが多いのです。

そのため、「教授」や「学術的な役職」とは別物で、公的な資格や肩書きではないことをご理解いただければと思います。

不明な点があれば、お電話またはフォームよりお気軽にご相談ください。 患者さまのご不安をできるだけ軽減できるよう、誠意をもって対応いたします。

舌癖

Q. 「舌癖(ぜつへき)」とは
何ですか?

A. 舌癖とは、舌を本来の正しい位置(上顎のスポット)から外れた状態で使ってしまう習慣のことです。
主に、安静時に舌が下に落ちていたり、嚥下時に舌が前に出るなどの無意識な癖が該当します。 これが繰り返されると、歯列や顔貌、口腔機能に影響を与えます。

Q. 舌癖があると、
どんな問題が起きますか?

A. 舌癖により、以下のような不正咬合を引き起こす可能性があります。

舌癖のタイプ 起こりやすい歯列の異常
舌を前に突き出す癖 開咬(上下の前歯が咬み合わない)
舌を横に押し出す癖 歯列の側方拡大、空隙歯列(すきっ歯)
舌が常に下にある
状態
下顎前突、下顎の発育過剰の助長

Q. なぜ舌癖で歯並びが
変わるのですか?

A. 歯はごくわずかな力でも、継続的に加わると動く性質があります。
人は1日に500〜1000回の嚥下を行い、そのたびに舌が歯に触れて押す場合、年間では数万回以上の力が歯に加わる計算になります。

Q. 舌癖は治すことができますか?

A. はい、舌癖は意識とトレーニングによって改善可能です。
当院では、口腔筋機能療法(MFT)と舌癖防止装置(リンガルスパー)を用いて治療を行っています。

Q. 口腔筋機能療法(MFT)とは
何ですか?

A. MFTは、舌・くちびる・頬の筋肉の正しい使い方を習得するリハビリトレーニングです。 以下の要素を中心に指導します。

  • 正しい舌の安静位(スポット)
  • 正常な嚥下(舌を前に出さない)
  • くちびるの閉鎖力と鼻呼吸の定着
  • 認知行動的アプローチを含む再教育

Q. 舌癖防止装置(リンガルスパー)
とは?

A. リンガルスパーとは、下顎前歯の裏側に設置される突起状の装置で、舌が前方へ突き出すのを防ぐ働きをします。
物理的に舌の動きを制限することで、悪習癖を無意識のうちに修正する補助効果があります。

Q. MFTの通院頻度と費用は?

A. 頻度: 1〜2か月に1回、個室でトレーニングを行います。
内容: 舌や唇の筋トレ、嚥下・咀嚼指導など、患者さんの状態に合わせて行います。
費用: MFTは矯正治療の一部として提供しており、個別の追加料金はかかりません。

抜歯

Q. 抜歯の時期はいつ決まりますか?

A. 抜歯のタイミングは、診断・治療計画・成長や歯列の状態を総合的に見て判断します。 装置の装着前、装着後、ある程度並んでからなど、症例により異なります。 修学旅行や受験など大切な予定がある場合は、事前にご相談いただければ調整可能です。

Q. 妊娠中に治療や抜歯は
可能ですか?

A. 妊娠中の処置は、厚生労働省や日本歯科医師会のガイドラインに沿って慎重に対応いたします。
妊娠中期(妊娠5~7ヶ月)であれば必要に応じて対応可能なこともありますが、最終的には抜歯を行う先生や産婦人科の主治医との相談のうえで判断します。 レントゲンや薬剤使用も必要最小限に抑えます。

Q. 子どもが抜歯を受けるとき、
保護者の付き添いは必要ですか?

A. はい、未成年の患者様には保護者の同伴をお願いしております。 紹介先の診察で「この歯を抜いてよいですか?」と再確認されることがあるため、患者様ご本人がどの歯を抜くのかを理解し、説明できることが大切です。 当院では事前に紹介状とレントゲンを用いて丁寧に説明いたします。

Q. 抜歯はどこのクリニックで
行われますか?

A. 当院では抜歯を行っておらず、内容に応じて他の医療機関にご紹介します。

通常の抜歯(前歯・小臼歯など):かかりつけ歯科医院やご希望の地域の一般歯科へ紹介
親知らず・埋伏歯などの難しい抜歯:以下のような専門性の高い病院をご紹介しています

  • 兵庫県立 近畿中央病院 歯科口腔外科
  • 淀川キリスト教病院 歯科口腔外科
  • 池田市立病院 歯科口腔外科
  • 大阪歯科大学附属病院 口腔外科
  • 伊丹市立伊丹病院 歯科口腔外科 など

※これらの施設は平日のみの対応で、初診日に抜歯を行うことはなく、診察後に別途予約を取るのが一般的です。
※日程は紹介先で決まるため、当院から日程を指定することはできません。

Q. 抜糸や術後の診察は
どこで行えばよいですか?

A. 原則として抜歯を行った医師が術後の経過も診察します。
創部の状態が安定していれば、当院で抜糸のみを行うことも可能です。ご希望のある方は事前にご相談ください。

Q. 抜歯の費用は
どのくらいかかりますか?

A. 抜歯の費用は、矯正治療が保険か自費か、また抜歯する歯の種類(小臼歯か親知らずか)によって異なります。 以下に代表的なケースと処置費用の目安をまとめました。

小臼歯(前から4・5番目)の抜歯

状況 診療区分 概算費用
(処置料の目安)
矯正治療が保険適用(顎変形症・口蓋裂など)で、
その一環として抜歯する場合
保険診療 約1,000〜2,000円(1本あたり)
※初診料・再診料・レントゲン等は別途
矯正治療が自費で、その一環として抜歯する場合 自費診療 約5,000〜15,000円程度(1本あたり)
(施設によっては15,000〜30,000円になることも)
※薬代・麻酔代含む場合あり

親知らず(智歯)の抜歯

状況 診療区分 概算費用
(処置料の目安)
矯正治療が自費で、その一環として抜歯する場合 自費診療 約15,000〜40,000円程度(1本あたり)
(難抜歯や全身麻酔時はさらに高額)
痛み・腫れ・炎症などの症状がある場合
(※矯正治療が保険・自費いずれであっても)
保険診療 約5,000〜7,000円(1本あたり)
(診察料・レントゲン・薬代含む)
(3割負担の場合)
矯正治療が保険適用(顎変形症・口蓋裂など)で、治療の一環として親知らずを抜歯する場合 保険診療 約5,000〜7,000円(1本あたり)
(3割負担の場合)
※症状の有無によらず

当院では、症状の有無や治療目的を紹介状に明記し、紹介先の先生の判断に委ねております。
費用については、実際の処置内容や使用される麻酔の種類などにより異なるため、かかりつけの歯科医院や紹介先の先生にご確認いただく形になります。

Q. 抜歯後に痛みが続いたら、
薬は出してもらえますか?

A. はい。当院では院外処方にて、鎮痛薬・抗生剤をお出しすることが可能です。
ただし、術後の経過を担当しているのが紹介先の医師である場合は、そちらで処方を受けるほうが適切なケースもあります。
痛みや腫れなど不安な症状があれば、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

Q. 全身麻酔で親知らずを抜いてもらうことはできますか?

A. 対応可能な医療機関であれば、以下のようなケースで全身麻酔が選択されることがあります。

全身麻酔が選ばれる代表的なケース

  • 親知らずが深く埋まっており、
    骨を大きく削る必要がある難抜歯
  • 一度に複数本の親知らずを抜歯する場合
  • 強い恐怖心や嘔吐反射があるなど、
    局所麻酔での処置が難しい方

※全身麻酔の可否や必要性は、実際に手術を行う麻酔科医・口腔外科医の診察および判断によって決定されます。

費用について

  • 保険適用の症状がある場合
    (炎症・腫れ・感染など)
    → 抜歯および全身麻酔も保険診療として扱われます。
  • 矯正目的(自費治療)の一環として
    抜歯する場合
    → 全身麻酔も含めてすべて自費診療扱いとなります。
    費用は病院によって異なりますが、全身麻酔管理料を含めて数万円〜十数万円になることがあります。

リスクについて

全身麻酔は一般的に安全性の高い方法ですが、以下のようなリスクが報告されています。

  • 呼吸抑制
  • 循環障害(血圧・心拍の異常)
  • アレルギー反応
  • 嘔気・嘔吐・頭痛
  • 非常にまれに重篤な合併症(意識障害など)

▶ 重大な合併症の発生率は 0.01%〜0.1%(1,000〜10,000人に1人)程度とされ、安全性は高いとされています。

Q. 親知らずを抜くと
どんなリスクがありますか?

A. 親知らずの抜歯は一般的に安全な処置ですが、以下のようなリスクが報告されています。

腫れ・痛み 術後に患部が腫れたり、痛みを伴うことがあります。
通常は2〜3日でピークを迎え、その後改善します。
(参考:日本口腔外科学会指針)
出血 抜歯当日は唾液に血が混ざる程度の出血が続くことがあります。
多くは自然に止まりますが、止血が不十分な場合は医療機関に連絡が必要です。
神経麻痺(下歯槽神経麻痺) 下顎の親知らずが神経に近接している場合、抜歯時に神経を刺激または損傷することで、下唇・顎のしびれが生じることがあります。
発生頻度は0.4〜5.5%程度で、多くは数週間〜数ヶ月で改善しますが、ごくまれに長期に残ることもあります。
(参考:Renton T. et al., Br J Oral Maxillofac Surg, 2005)
舌神経麻痺 下顎の親知らずの抜歯において、舌側の切開や器具操作の際に舌神経が損傷を受けることがあり、舌のしびれや味覚障害が起こる場合があります。
報告されている発生頻度は0.1〜2.0%程度です。
(参考:Jerjes W. et al., Int J Oral Maxillofac Surg, 2010)
開口障害 術後の炎症や筋肉の緊張により、一時的に口が開けづらくなることがあります。
通常は数日〜1週間ほどで回復します。

Q. 抜歯後に注意すべきことは
何ですか?

A. 抜歯後の回復を妨げないよう、以下の点にご注意ください。

  • 当日は強く口をゆすがない(血餅と呼ばれる血の固まりが取れてしまい、治りが悪くなることがあります)
  • 飲酒・喫煙・激しい運動は24時間避ける(出血や腫れを助長する可能性があります)
  • 処方された薬は指示通りに服用する(抗生剤や鎮痛薬は自己判断で中止しないでください)
  • 食事はやわらかいものから徐々に(術部を刺激しないようにしましょう)
  • 腫れや痛みが強い場合や出血が止まらない場合は、すぐに紹介先または当院へご連絡ください

(参考:厚生労働省「歯科外来診療における院内感染対策ガイドライン」/日本歯科麻酔学会資料/大学病院口腔外科外来パンフレット各種)

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